Tag Archives: 入会方法

哈日族の国、台湾のサブスクリプションサービス、KKBOXを日本で使って考えたこと

たまには、ブログを更新。ほとんど更新せずなので、読んでいる人が少ない。少ないから、いいだろってことで更新しないという悪循環。

もう一つの趣味でやってる電脳系ブログは、月1更新もしていないのに、月間ユニークユーザの桁が2つも多い5桁。ってことは、このブログは、つまんないってことなんでしょうかね。

ま、めげずに、無理せず、気まぐれにやります。

一昨日まで実は台湾におりまして。この1年間で、4回目の台湾です。

普段、日本では、イギリス版のSpotifyを使っているのですが、洋楽の品揃えはなかなかなのですが、(ビートルズとかはないですけど)、なんとも邦楽がすっかすか。
で、以前、入会しておいた台湾のサブスクリプションサービスKKBOXの更新をしました。少し偏りはありますが、それなりに品揃えはあります。

以前は、日本のApp Storeからでも無料Appがダウンロードできて、ゴニョゴニョすると、PayPalで払えたりしたので、入会していたのですが、さすがに大人の事情があって、日本から会員期限を更新したり、いろいろできなくなって期限切れになったままでした。

折角、台湾に来たので、期限切れになっていたKKBOXの会費を半年分をファミポートで支払ってきました。(半年もあれば、また台北行くだろうし)NT$894=2500円くらい。ひと月NT$149=407円。安い。

これで、聴き放題。
iPhoneアプリは、なんと、日本語対応。たまにおかしな日本語、「サウンドらトラック」とかあるけど、概ね日本語です。

洋楽の品揃えもかなりなんですが、なんといっても、邦楽カテゴリーがあるくらいあります。
さすが、哈日族の国。(僕は、台湾を国と認める立場なので、地域とか言いません。)

ジャンルの中にも、中国語、洋楽に続いて邦楽と分かれています。その次が韓国語、台湾語と続きます。

ちなみに、今日時点での邦楽のTOP10は、

1位 Story Che’Nelle
2位 PAPARAZI 少女時代
3位 First Love 宇多田ヒカル
4位 Mr.Taxi 少女時代
5位 Believe Che’Nelle
6位 そばにいるね 青山テルマ
7位 会いたくて 西野カナ
8位 ALL MY LOVE IS FOR YOU 少女時代
9位 明日世界が終わるなら 中島美嘉
10位 The Beginning ONE OK ROCK

少女時代は、日本語歌詞は、邦楽にカテゴライズされているようです。

音質も、CDからのリッピング、Spotifyと同楽曲で聴き比べましたが、全く遜色なし。
iOSもAndroidもWindowsもMacも、台湾らしくWindows Phoneでも、専用ソフトでマルチデバイスで3台まで聴くことができます。複数デバイスで同一アカウントで同時に聴くことはできません。(同時ログインすると、ちょっと時間が経ってから、片方がログアウトさせられます。)

楽曲数に限度がありますが、ローカルにキャッシュすることもできる(SpotifyでいうAvailable offlineと同じ)ので、飛行機の中とかで聴くこともできます。(実際帰りの飛行機で聴けました。)

日本に帰ってきて、聴けなくなってたらどうしようと思ったけど、iPhoneでも、Macでも、Windowsでも普通に聴けてます。

1ユーザとしていうと、本当に言うことなし。大満足。これで、1ヶ月400円だもの。

なんですが・・・。

便利だし、1ユーザとしては満足だけど、音楽業界の末席で商売して飯食ってる人間としては、こりゃ、最終破壊兵器です。

日本国内のサブスクリプションサービスが、音が悪かったり、品揃えが悪かったり、インターフェイスが悪かったりするお陰で、日本では、ほとんどの方が、結局サブスクリプションなんてさ!って失望しているのはむしろ救いなのかもしれないと思います。

こりゃ、曲ごとでは買わないですね。
サブスクリプションサービスは、楽曲の購入意欲を喚起するとか、日本は遅れてるとか言ってる人もいるけど、冷静に考えて、普通に考えたら買わない。ダウンロード購入するとしても、KKBOXにあるものは、ここで聴いて、ここにないものを買うでしょ。KKBOXの会員になっていて、いつでも聴けるのに、なんで買う必要があるのか?答えはありません。

そんな中、自分が権利元(レーベル)だとしたら、今後どうするだろうかを考えます。
こういう質問が来ることが増えると想定されるから。

ずっと聴けることが保証されているわけじゃないけど、配信されている間は、いつでも聴ける。
→だったら、ユーザはKKBOXでの配信がストップしたタイミングで購入すればいいと思う。=KKBOXで配信されている間は買わない
→レーベルは、公開している楽曲の配信を意図的に停止するという運用をした方がよい。

より多くのレーベルがより多くの楽曲をKKBOXで配信してくれるようになったら、ここに参加しない大物楽曲の購入に資金が集中するってのはあり得る。
→人気楽曲、大物アーティストは、参加しないでいて、参加しないスタンスだということを知らしめれば、他の楽曲は、KKBOXで聴くけど、○○(アーティスト名)は、KKBOXでは聴けないから、買うしかないよねーってなるんじゃないでしょうか。

あと、KKBOX、品揃えはそこそこなのに、レコメンドがかなりPoor。今、それ押すんだったらさあ、という感じが。これは、レーベル側がプッシュできていないこともあるんでしょう。明らかに情報不足なんだろうなと感じさせます。

一方で、もはや、ダウンロード販売されなくても、本当に儲かる仕組みがあれば問題は解決しちゃうんじゃないかって考えもあります。

今の仕組みだと、会費の総収入の一定割合(大概半分)を再生回数に応じて分配するってことなので、リーズナブルだけど、KKBOXくらい市場を飽和させるぐらい普及しちゃうと、分配原資は、もはや固定されているのと同じ。その中で、各レーベルの再生回数で文字通り取り合うだけという仕組みになってしまいます。仮にKKBOXからの分配割合が半分とすると、全レーベルの取り分の総計=KKBOX1社の取り分ということに。KKBOXの取り分は、1社独占なので、安定。

どこかで何度も見た、プラットフォーマーが必ず勝つ仕組み。

レーベル側の取り分を安定させる唯一の方法は、レーベル毎にサブスクリプションの仕組みを作ることぢゃないでしょうか。これなら、会費は、再生回数にかかわらず、レーベルに残ります。レーベル毎にちゃんとカラーがあるところしか実現できないのですが。むしろ、インディーズとかで、特化しているところのほうがうまくいくかもしれません。

これは、ビジネスとして検討の価値がありそうです。うちは実際には、レーベルではないので、これを仕組みとしてレーベルに提供していくというモデルになりそうです。

KKBOXも、サブスクリプションってイメージが高いけど、実は、DRMフリーで売ってたりもするようです。320kbps m4a DRMフリー。KKBOX会員なら、最初のNT$100(=270円)
で20曲(1曲=NT$5=13円)みたいですが、21曲めからは、1曲、NT$19(=50円)だそうです。台湾のCDとかの比べても、21曲めからは、安くないです。

ということは、従量ダウンロードもやってますよっていうエクスキューズ?ってはじめ、思いましたが、冷静に考えれば、もはやエクスキューズするフェイズではないので、割と本気なのかもしれません。

KKBOXとしても、すでに台湾でのユーザ獲得は完全に取り切っているので、さらなる成長のためにある手段は2つしかありません。
ユーザ獲得の新天地を求めるか、既存会員のARPUを上げるかの2つ。

一つ目の選択肢は、香港への進出という形で進めています。本音は、結果的に世界最大の音楽市場を抱えることになってしまった日本なのでしょうけど、これはある種鎖国の結果ですから、安価なサブスクリプションを本気で開放したときには、今の規模の市場規模ではなくなるということが目に見えているのですが、1私企業としては、市場を破壊してでも、独り占めしたいはずではあります。

もう一つの選択肢が、この従量ダウンロードなのかもしれません。

KKBOXに入会して、日本で使う方法はさすがにこのブログでは書けないので、時間があるときにでも、趣味の方のブログに書きますので、そちらで。