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仕事が嫌にならないための方法を考えるの巻

仕事が嫌にならないための方法

若い方から、やりたいことがわからないという言葉を聞く機会が多い。

どんな仕事がしたいとか、5年後、10年後、わからなければ、3年後でもいい、どうなっていたいかって、希望もないというのだからビックリする。予測じゃなくて、希望ですよ。

やりたい仕事がわからないという若者に、初老の零細企業社長ができるアドバイスはこれくらいしかない。

最近、採用活動をずっとしていたので、仕事選びのための本とか買って読んでみたんだけど、やっぱり、本には答えそのものはないよね。

もちろん、先人の知恵の集大成だから、ヒントにはなるけど、人はそれぞれ違うし、違うから面白いんだもの。

好きな仕事を見つけるのは大変だけど、仕事に関係なく、好きなこと、好きなもの、好きな人はいる。そのどれかに関わることを仕事にしてしまえばいい。

好きな人と仕事をする。これはひとつの答えだ。
この人と働きたいという理由で、その会社に入る。

好きなものを作っている会社、それらを扱っている会社に入るというももう一つの答えだと思う。

でも、一番おすすめなのは、好きなコトに関わる仕事を作ってしまうということ。もっというと、それを自分の好きな人達(同じ思いを持つ友達とか仲間)とやればいい。

自分の不得手な部分は、仲間の誰かにやってもらえば、苦労は減る。

不得手を克服するより、自分の不得手を得意としている仲間を見つければ、自分は、得意なことを最大限できる。

好きなことに向かって、それぞれが得意なことを最大限やれば、ストレスもなく、仕事ができる。

仲間集めて、みんなで会社建てたら、就職活動とかもしなくていい。

社長もどこまでいっても、仕事の種類でしかないから、誰かやれそうな人がやればいいと思う。だから、みんなが社長じゃなくても、みんなで会社やればおんなじだと思う。

好きなことに関わるんだから、かなりのところまで、苦労も耐えられるし、なにより、毎日が楽しい。

僕みたいなダメ人間だと、お金のために好きじゃないことをやり続けるなんて、耐えられないし、やりたいことがわからないなんて言っている人には、おそらく、お金のために好きじゃない仕事なんて続かないんじゃないかな。

ひとつだけデメリットっぽい部分があるとすれば、うまくいかないリスクだけど、そんなの他の人が経営している大企業だって、同じリスクを負っている。大企業が潰れないってのは、都市伝説でしかない。西武だってカネボウだって、バブル期とかは、だれがああなると思った?

知らない偉い人達の判断で、失敗するより、自分たちでリスクはったほうが、結果に対して納得できる。

だめかなあ?
すごく、簡単な話なんだけど。

文系のためのデジタル音楽業界就職ガイド第1回

リクルート出身ですが、人材系のビジネスに全く携わったことのない田島です。これから就職活動をされる方達のために「デジタル音楽業界のための就職ガイド」を書こうと思います。残念ながら、ほとんどの人には、全く役に立たないと思います。もう、こんな時期なので、今4年生だったりすると、遅いかもしれませんが。3年生以下、もしくは、中途で転職される方に。

デジタル音楽業界ってなによと思われる方もいらっしゃるというか、そんな言葉知らないって人がほとんどですよね。そりゃそうです。僕が勝手に呼びだした言葉ですから、知らないのは当たり前です。
デジタル音楽業界とは、「ITを手段として活用して、音楽を商売にしている人や会社をひとまとめにしたもの」です。
従来の音楽業界は、この「ITを手段として活用して」が抜けています。

広義での音楽業界というと、楽器を作っている会社や、楽譜を印刷している会社なども入ってくると思いますが、狭義では、音楽活動を糧としているアーティスト、作詞、作曲家を中心に、所属事務所、レコード会社、プロモーターやイベンター、そして、CDを流通させる販売店が音楽業界と呼ばれ、一般的には、狭義の音楽業界を音楽業界として認識されていると思います。細かいことを言うと、ローソンエンターメディアやぴあ、イープラスなどのチケット会社、宣伝でつながりの深いTV,ラジオ、出版社などのマスメディアも、音楽業界であるとはいえるのですが、あまりにも広くなってしまうので、ここでは、狭義のままで行きます。

 

簡単にいえば、この所属事務所、レコード会社、プロモーターやイベンター、そして、CDを流通させる販売店の業務にITをくわえることをしているのが、デジタル音楽業界です。

どんな会社があるのかイメージをされにくいと思いますので、例を挙げると一番わかり易いのは、着うた(R)配信会社でしょう。メジャーレコード会社が共同出資で設立した最大手のレコチョクを筆頭に、MUSIC.JPのMTI、最近はニコ動の方が話題ですが、dwango.jpのドワンゴ、JOY SOUNDのエクシング、GIGAのフェイス・ワンダーワークス、オリコンスタイルのオリコンなどがそうです。

着うた(R)、着うたフル(R)配信会社は、いわば、従来の音楽業界でいえば、CD流通のデジタル版なのですが、レコード会社が製造したパッケージ商品を仕入れて販売する卸の関係ではなく、音楽原盤に付随する公衆送信権(送信可能化権も含め配信する権利)をレコード会社もしくは、所属事務所等から、ライセンスしてもらい、一方で、作詞作曲の著作権に関しては、音楽著作権管理会社(JASRAC等)に信託されていることが多いので、それら管理会社に申請を行って、配信を行っています。(正確には契約形態によってライセンスじゃなかったりしますが、ややこしいので割愛します)

やっていることは、通常のITの会社と限りなく近いのですが、販売商品の卸ではなく、権利許諾を受けているところで、従来の音楽業界のルールに則った活動が必要となります。

IT企業として、テクノロジー側面のルールを理解しているのは当然ながら、音楽村といわれている音楽業界のルールにも則って事業をやっている点で、一般的なIT企業群とは、動き方が全く異なります。
今回のガイド(めげない限り連載するつもり)が、文系のためのと謳っているのは、エンジニア視点で見ると、開発・運用しているシステムとしては、通常のIT企業と大きく変わらないのですが、文系職の仕事としては、システム会社や、最近はやりのソーシャルゲームの会社とは、特に考え方の根本が大きく異なります。

一方、従来の音楽業界では必要のなかった、テクノロジーや、特に日本においては、PCよりもケータイが中心となっているので、通信キャリアのルールも専門的に理解している必要がある点で、大きく異なっているため、音楽業界とは分けてデジタル音楽業界という呼び方をしています。

音楽業界は、非常に人間臭い、属人的かつアナログベースで成り立っており、デジタル音楽業界に属している(と僕が勝手に分類している)会社は、ITを活用するための橋渡しとしての役割を持ち、従来の音楽業界の事業を単純にデジタル化、リプレイスするのではなく、従来のアナログではカバーしきれなかった部分をカバーしていくことで、音楽の事業全体を拡大させて収益化することを生業としています。

ますます、ややこしくなってきてしまいましたが、簡単にいえば、音楽業界と密に付き合いながらやっているITやさん、それが、デジタル音楽業界です。音楽業界のIT部門のようなことをやっている会社群と言いかえられるでしょう。

とにかく音楽業界に行きたい人とか、ネット広告系の会社に行きたいという方やソーシャルゲームをやりたい方が、流れの中で就職しても、ミスマッチとなります。ある種、IT業界の中でも異色の集団がデジタル音楽業界です。

僕自身、音楽、アーティスト周りを中心に、PCウェブの運営、ライブのグッズのプロデュースもやってきて、その後、デバイスをケータイに移し、着うた(R)配信を始め、少し前まで、着うた(R)中心の上場会社の役員をやっていたので、立場上、たくさんの新卒と面接し、採用してきました。が、残念ながら、多くのミスマッチを目の当たりにしてきました。

デジタル音楽業界を理解し、理解した上で目指す人が増えることが、唯一のこの業界と音楽業界の発展につながると確信しています。
今は、ケータイ向けのアーティストファンクラブを事務所さんと共同で運営する会社を経営していますが、文系の仕事としてのネックは、音楽業界とITの両方の言語(気持ちも含め)が話せるスタッフです。いわば、通訳のような人材。
幸いにも、弊社には、両方の言語を普通に話せる優秀なスタッフが複数いるので、それが弊社の唯一の売りになっていますが、事業規模が拡大していく中で、この種のスタッフが足りなくなってしまうことが、一番マズい。

そんな実情もあって、まずは、このような業界があって賛同し、それを目指すという方がひとりでも増えることを願って、気力が続く限りできるだけ連載します。(気力が続かなくなったらごめんなさい。)

第一回の最後に。仕事選びをするときに、好きなことを仕事にしてしまうのが、一番簡単だと僕は思います。その分、苦労や辛さはたくさんあるけど。

「好きだけじゃ食えない。でも、好きじゃないと仕事なんてやってらんない。」

 

※着うた(R) 着うたフル(R)は、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。